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1987年から1994年にかけて、カナダ林産業審議会(COFI)のアジア地区総代表として日本に駐在していたジョン・M・パウルス(John Mark Powles)氏が、今年の秋の叙勲で旭日中綬章を受賞しました。COFI退職後カナダBC州日加協会の会長を務め、日本とカナダの交流に貢献した功績が評価され、バンクーバーの日本領事館からの推薦を受けたことが直接の授章理由となっています。

ヘム・ファー 製品

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太平洋沿岸地域蓄積量の6割を占める、ポピュラーな木材。

日本の面積の1.5倍もあるブリティッシュ・コロンビア州の針葉樹林。その約4割弱を占めているのがマツ科の常緑針葉樹のウェスタン・ヘムロックとアマビリ ス・ファーです。この2種類はよく似た環境に生育し、材質も似通っているため、通常ヘム・ファーという樹種群として扱われています。 幼木期の生長が早いカナディアン・ヘム・ファーの樹林帯は、幼木から30年も経つと梢が上空をさえぎり、陽光を浴びることができなくなった枝は自然に枯れ落ち、節の少ない通直な主幹が自然と形成されていきます。樹冠だけに枝葉を広げるカナディアン・ヘム・ファーは、高さは平均60m、幹の直径は2mを超える巨木に育ち、幹の外皮は幼木期には小豆色の鱗片状。生長するほどに色の濃さを増し、平板状の鱗片が隆起して深い溝が現れます。

柱や根太などの構造材をはじめ、幅広い用途で活躍しています。

構造的な強さ、節のない美しさ、バラつきのない淡い色合い、そして優れた寸法安定性などの特徴をもつカナディアン・ヘム・ファーの用途は多彩です。構造材としてはもちろん、敷居や鴨居、長押などの建築部材や家具、木製工芸品など、広い範囲にわたって使われています。また樹脂を含まず接着性がよいことから、集成材の芯材や合板にも活用され、その品質は高く信頼されています。

高い強度、美しい外観、優れた加工性

高い強度、節のない美しい木肌、優れた加工性と3拍子そろったカナディアン・ヘム・ファーは、木造建築の構造材としてカナダ国内では広く一般に使われていま す。樹林帯が豊富に存在し、生育地が伐採コストのかからない低地であるため、木材の質の高さに比べ、はるかに経済的な樹種といえます。

材の外観

辺材は白、または淡黄色。芯材は灰色がかった白、あるいは柔らかな金色がかった茶色で、色調にバラつきがありません。芯材と辺材、春材と秋材の差がほとんどなく、年輪は均一で緻密。まっすぐでキメ細かな木目をもち、ほとんど節の見られないスッキリとした美しい板材や柱材になります。カンナ仕上げをした面は美しく、手で触れると温かな感触が伝わってきます。

材の特性

乾燥したカナディアン・ヘム・ファーは非常に軽く、その割には他の木材に比べ強度があります。例えば、曲げ、圧縮、せん断に対する強さは国内産の檜をしのぎ、乾燥させた後は安定性に優れ、年月を経るごとに材質はさらに堅くなり、耐久性も一層増してきます。この特性からカナダや米国では2×4工法の枠組材として、また大型木造建築物の構造材として高く評価されています。木質部には樹脂や匂いがなく、しかも仕上げた表面が美しく、肌触りが温かくて滑らかなことから、造作材や家具にもよく使われます。加えて、防腐処理が効果的に行えるのもカナディアン・ヘム・ファーの優れた特徴です。

滑らかで温かい木肌は、室内材としても最適です。

室内材として大胆に使われることが多いのもカナディアン・ヘム・ファーの特徴。木質そのものに樹脂や匂いがなく、仕上げの美しさ、肌ざわりの滑らかさから、壁や天井のパネル材として使用されています。洗練された外観、堅い表面、難燃処理が行いやすいという特性は、劇場や商業施設に好んで使われる要素であり、加工性・接着性にも優れているため、家具づくりにも欠かせない木材となっています。